2004年9月2日(木)
大型の会社更生事件のFA報酬
大手企業の会社更生手続きになると管財人の他に外資系等の証券会社がFA(ファイナンシャル・アドバイザー)として指名されて、このFAによってスポンサーや買収先等との調整が行われることが普通になりました。そして何億円にもなる多額の報酬に驚くことしばしばです。
このFAの業務内容と報酬について日興シティグループ証券の担当者が法律家向けの冊子で解説します。FAの果たす最も重要な役割は「スポンサーを選定する過程で有効な競争条件を作り出すこと」だといいます。要するに外部のスポンサーにどれだけ多額の資金を出させるかがポイントになるようです。
FAを使わなかった場合に比べて、FAを使った場合の方が価値が増えるはずで、その増えた価値に対して何%という金額がFAの報酬になります。
そして価値が増えたとは、「債権者への弁済額がどれだけ増えたか」が優先順位が高く数値化しやすい指標ということです。
できる限り多額の弁済をするために高額を支払えるスポンサーを探してくることとなります。
中小オーナー企業の再生をお手伝いしていると、どれだけ多額の債務免除を受けたのかが、価値となることも多いようです。片や多く弁済することに価値有り、片や少なく弁済することに価値有り、となります。難しいものです。
(NBL2004.8.15.号)


