2001年8月29日(水)
小説よりおもしろい金融再生委員会議事録
金融恐慌直後からの金融再生委員会の議事録が公開になり、日経金融新聞が「金融再生委・議事録を読む」と題して連載をしています。
8月22日号では旧長銀の資産査定がなぜ中途半端になったかが赤裸々に描かれています。最初は融資先を○適か×不適かに分類していたのですが、その判定は難しく、△適という区分を新たに設けました。これは自ら判断するのを放棄し、受け皿会社(結果的には外資)に判断を仰ぐというもので、再生委員会はこの「△適」という逃げ道に入り込んでいきます。
8月28日号では元日銀OBの委員と事務局とのやりとりです。当時公的資金の注入枠が25兆円とされました。委員はこの25兆円が貸倒見込額(引当見込額)を推定し検討した結果として算出された金額だろうと考えて議論を進めます。ところが、事務局サイドの答えは、そんな検討はされておりません、ということ。つまり公的資金の注入枠は何の根拠もない与野党協議の政治的金額に過ぎなかったようです。
Bird発行人は日経本紙の平清盛を主人公とする連載小説を毎日楽しみにしていますが、この議事録連載の方が歴史小説よりもずっとスリリングです。


